2014年05月21日

うつ病を治すための本。鬱病を解説している本。鬱病の方にお勧めの本。(5)『いやな気分よ、さようなら』野村 総一郎ら著

うつ病を治すための本。うつ病を解説している本。うつ病の方にお勧めの本。うつ病患者の家族のための本。


『いやな気分よ、さようなら』は、発売以来、英語版で300万部以上売れ、「うつ病」のバイブルと言われている。

抑うつを改善し、気分をコントロールするための認知療法を紹介する。

最近の大規模な調査によると、『いやな気分よ、さようなら』を読んだうつ病の患者さんの70%が、他の治療を併用することなく4週間以内に改善し、3年後でもその良い状態を維持していた。

この効果は、薬物療法や他の精神療法と比べても、優れているものと言えよう。

抑うつや不安な気分を克服するための最も効果的な科学的方法を、本書を読むことにより、学んでください。

増補改訂に際し、最近の新しい薬の話や脳内のメカニズムについて、分かりやすく詳しい説明が追加されている。



認知療法の枠を越えた画期的な本。

どうすれば鬱や無気力が治るのか、恋人や夫からの愛情がなくなった時にどうすればいいのか、愛する人がなくなった絶望感から早く抜け出す方法、批判してくる相手に対する最適な話し合いテクニックetc...(もっと載ってます)

人生の様々な問題に対する対処方法が書いてある。

鬱度チェックもついているので自分の鬱度を随時チェックできる。

めちゃくちゃ重い鬱病の人は本を読むことすら出来ないとは思うけど、本を読める力のある人は一日一章ずつ、継続して読むことを勧めます。


一度読むだけだとまた忘れるので、騙されたと思ってとにかく続けて下さい。

認知療法用のノートも併せて作ると最適です(トリプルカラム法:本書参照)

もっともっと多くの人に鬱から立ち直って欲しい。



これまで何十冊も「元気が出る」系の本を読みましたが、ほとんどが根拠のない精神諭の押し付けに過ぎませんでした。

しかしこの本は学術的バックグラウンドを元に、論理的、実践的かつ包括的で、非常に内容が濃く、巷の自己啓発本とは一線を画しています。

私はこれですっかり元気になりました。


原書が米国で出版されたのは20年以上も前ですが、当時200万部のベストセラーになっただけあって、内容も古さを感じさせません。

買ってきた日から取り組めて、気分改善だけでなく周囲の問題解決にも役立つ優れもの。

うつの予防法、心の成長を語る部分は本書のクライマックスですが、歯切れよく鋭い示唆に満ちており圧巻です。

サブタイトルに抑うつ克服法と書いてありますが、もっと幅広く人生における悩み全般に適用できる、他に類を見ない良書だと思います。

一般書コーナーに置いてほしいくらいです。



原書はもう四半世紀売れ続けてる認知療法の大ベストセラーです。

また自分で本を読んでやるビブリオセラピー(読書療法)の研究でも、いちばんよく使われる本でもあります。
 
認知療法を中心に、実にさまざまな技法やTips(小ネタ)、エピソードが満載で、多くの人が思い思いのやり方で、いろんな箇所を参考にしているようです。


とりあえずは第3章と第4章だけ読めば、認知療法は始められます。

そして困ったことや行き詰まったことがあるたびに、ページを開けば、どこかに切り抜けるためのヒントややり過ごすための方法が出てきます。

読み追えた後にも、繰り返し参考になる本です。 (認知療法の辞書のように使える。)








ラベル:野村総一郎
posted by ホーライ at 06:34| 北京 | うつ病を治すための本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする